ROGの20年の軌跡:外出先でのゲーミングに対する常識を覆す

10年前の2010年代半ば、ゲーミングノートPCのイメージは、”重くてかさばり、熱くてうるさい”でした。持ち運ぶことはできますが、実際にはスリムな筐体とはほど遠かったのです。しかし、革新的なゲーミングノートPCであるZephyrusシリーズがその常識を変えました。スマートフォンやタブレット、外付けGPU、AAAタイトルが遊べるポータブルゲーム機に至るまで、小型の筐体でもゲーミングの強力なパワーを搭載し発揮させる取り組みは、あらゆるポータブルゲーミングの新しい時代を切り開いてきました。
2017年:初代ROG Zephyrus
2017年、ROG Zephyrus GX501を発表しました。GX501は当時、世界最高レベルのゲーミンググラフィックスであったNVIDIA® GeForce GTX™ 1080を搭載した、世界で一番スリムなゲーミングノートPCでした。わずか約1.79cmの筐体は未だかつて聞いたことのない薄さだったのです。持ち運びができ、洗練されたデザインでありながらプロフェッショナルな風格も兼ね備え、モンスター級のゲーミングパフォーマンスを実現していました。

他社のノートPCは、小さな筐体と強力な性能の両立に苦戦し、性能を妥協せざるを得なかった状況の中、ROGは優秀なエンジニアによってそれを実現したのです。(そして今日に至るまで、幾度となくこうした不可能を現実にしてきました。) ROG Zephyrusは、独自のアクティブ エアロダイナミック システム(AAS)を搭載し、ノートPCの天板を開けると底面が立ちあがる仕様になっていました。数ミリの空間ができることで、空気の循環が生まれ、32%ものエアフロー改善とファンの騒音低減に成功しました。ゲーミング性能や動作音、冷却性能など、あらゆるパフォーマンスにおける無駄のなく調和の取れた技術開発によって、Zephyrusは現代にも続く大きな革命の始まりとなりました。
2018年:ROG Phone
我々の開発における革新はZephyrusだけにはとどまらず、1年後には世界初のゲーミングスマートフォンを発表しました。多くの人がモバイルゲーミングは性能が落ちると感じていた時代に、ROG Phoneはモバイルゲーミングに本気で向き合い、結果的にスマートフォン全体の体験の質を向上させました。

当時Snapdragon 845 チップが人気であった中、ROG Phoneは独自の”GameCool”冷却システムによってその性能をさらに引き上げ、高負荷でハイパフォーマンスが求められるゲーミング向きに、最速のプロセッサーを搭載することを可能にしました。また、多くのフラグシップ携帯が、4GBのメモリや256GBのストレージ周辺の性能にとどまっていた中で、ROG Phoneは一切の妥協を許さず、8Gメモリと512GBストレージを搭載することに成功しました。さらに、ディスプレイはリフレッシュレート90Hzで滑らかな映像を映し出しました。
しかし、真にROG Phoneが他の製品より抜きんでていたのは、ゲーミングに特化した革新的な機能です。
横向きに充電しながらプレイすることを見越してポートをあえて横につけ、充電ケーブルがプレイする手に当たらないような工夫をしていました。また、超音波式のAirTriggerは、スマートフォンでゲーム機のコントローラーのような操作性を可能にしました。これらの機能は当時としては先鋭的で、今日に至るまで最新のROG Phoneにも採用される定番の機能となっています。
2020年:ROG Zephyrus G14 と ROG Zephyrus Duo 15
初代ROG Zephyrusが発表されてから3年後、2つの新しいモデルによって15インチのフォームファクターの概念を壊し、革新を起こしました。そのうちROG Zephyrus G14においては、Zephyrusの信念を受け継ぎ、世界で一番パワフルな14インチのゲーミングノートPCという形でコンパクト性能の新しい基準を打ち立てました。

高効率のAMD Ryzen™ プロセッサ、NVIDIA® GeForce RTX™ 2060 グラフィックス、そして初めて天板に搭載したAniMe Visionディスプレイによって、このノートPCはフォームファクタのサイズと性能、そして個性的でありながら周りに馴染むスタイルを実現しました。結果的にZephyrusは大ヒットし、複数のメディアから”個人向けの最高のゲーミングノートPC”と評され、その評価は今もなお続いています。

Zephyrusシリーズのもう一方では、我々は全く異なる方向に舵を切っていました。2020年に登場したZephyrus Duo 15は、他の15インチのZephyrusマシンが持つ魅力をすべて搭載しながら、2枚目のディスプレイを追加しました。ASUS Zenbookシリーズから着想を得たアイディアを、ROGのゲーミングマシンが持つ圧倒的な性能に融合させたのです。ノートPC全体が持ちあがるのではなく、DuoのAAS+システムによってセカンドディスプレイが持ちあがり、下部にこれまでにないほど新鮮な空気のエアフローを作り出しました。さらに、この構造によりセカンドディスプレイの視認性があがり、ユーザビリティの面で大きなメリットを生み出しました。初期のZephyrusのように、このような革新的な冷却機構があってこそ、この2枚のディスプレイ構造が実現したのです。
その後もZephyrus Duoは進化して発売され続け、現在ではフルサイズのデュアルディスプレイとなって、今まで以上にマルチタスクの生産性を向上させるスペースを実現しています。 かつてのCESでは注目を浴びるような人気ラインナップではありませんでしたが、実用的で使いやすく、非常にわくわくする製品へと進化を遂げたのです。
2022年:ROG MothershipがROG Flow Z13として生まれ変わる
2020年のCESではROG Mothershipの発表もありました。ROGノートPCの優れたゲーミング性能を搭載し、着脱式キーボードを備えたユニークな2-in-1タブレットです。販売のための量産は行われませんでしたが、わずか2年の短い期間で実用的、かつ現実的な製品として改良されました。

ROG Mothershipはクールなコンセプトだけでなく、2-in-1のフレキシビリティという観点で現実的なメリットを作り出していました。内部コンポーネントを、本体の下部ではなくディスプレイの後ろに縦向きに設置することで、接地面から遠ざけました。これにより、新鮮な空気を取り込むための通り道が作られ、チップの性能を最大限に引き出すことができたのです。

この技術を生かして作られたのが、世界で一番パワフルなゲーミングタブレットであるROG Flow Z13です。ROG Mothershipは一般的なタブレットより明らかに厚みがありましたが、ROG Flow Z13は12㎜の薄い筐体に、インテル® Core™ i9 プロセッサーとNVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti Laptop GPUを搭載し、着脱式のキーボードカバーを取り付けました。
さらに、ポータブルな外付けGPUであるXG Mobileシリーズとの連携にも対応しています。大型デスクトップ用のドックを採用せず、ハードカバー本ほどのサイズに収まるコンパクトなユニットです。
ROG Flow Z13は発表以来、内部チップの進化と共に改良を続けています。特に、2025年に発表されたAMDのStrix Haloチップは、内蔵GPUが独立GPUに匹敵するパフォーマンスを発揮しながら、より優れたバッテリーライフを維持します。 これによりZ13は今日も根強いファンに支持される、ユニークなゲーミングマシンであり続けています。
2023年:ROG Ally がポータブルプレイを再定義する
ROG Flow Z13が進化し続ける一方で、その縦型フォームファクタの利点を活かして、ROGは次なる大きな挑戦を続けてきました。それが、ハンドヘルドゲーミングです。ハンドヘルドゲーム機は、前世代のゲームや主要コンソールゲームのスピンオフを遊ぶためだけのものと思われていました。しかし、ROG Ally に搭載されたAMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサは、手のひらサイズで最新のAAAゲームを遊ぶことができるほど十分な性能を持ち合わせています。ゼログラビティ冷却システムはどの角度で持っても十分な冷却性能を維持し、Allyの快適なコントロール性と、AMD FreeSync™ Premium対応の美しい1080p/120Hzのディスプレイと見事にマッチします。他のハンドヘルドゲーム機には見られない特性です。何よりもWindows 11を搭載していることで、真の ”#playALLYourgames” が可能になります。SteamからEpic、GOG、XBOX GAME PASSまで、Windows上で動作するゲームであればすべてAllyでプレイすることができます。複数のストアをまたいで大量のゲームをプレイするPCゲーマーにとってはとても便利な仕様であり、多くの人々のプレイスタイルを大きく変えました。

現在では、ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally XがWindowsのパワーとフレキシビリティを融合し、XBOXのシンプルさと掛け合わせてポータブルプレイスタイルのビジョンをさらに発展させています。 ROG XBOX Allyの電源をオンにすると、すぐにXBOXのフルスクリーンの世界に入ることができ、バックグラウンドで動く不要なシステムは停止され、重要な処理にリソースが割り当てられます。ハンドヘルドゲーミングは今後も驚くべき進化を続けるでしょう。
2024年:ROG NUCがデスクトップスペースにコンパクトなゲーミングをもたらす
パワフルなコンポーネントをより小さな筐体に搭載することは、通常ポータブルデバイスとしての大きなメリットになる一方で、持ち運ぶ必要がなくても場所を取らない超コンパクトマシンが欲しい時もあります。我々はインテルからNUC製品ポートフォリオのライセンスを取得した直後に、最初のROG NUCを発表しました。膨大なパワーを秘めた究極にコンパクトなゲーミング ”デスクトップ” です。

インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサーと、NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Laptop GPUを2.5Lの筐体に最大搭載し、ROG NUCは文字通りどこにでも設置することができます。eスポーツの環境を整える際も、リビングでゲーム機器が見えないようにTVの後ろに隠す際も、ROG NUCはスモールフォームファクタ(SFF)のトレンドをROGにしか到達できないレベルへと引き上げます。さらに、2025年のモデルはNVIDIA® GeForce RTX™ 5080 Laptop GPUにアップグレードされ、過去の制約にとらわれることなく、ROGは限界を突破する道を常に探し続けています。
ROGはどのようにポータブルゲーミングを2026年の新しい領域に持っていくか
2026年はポータブルゲーミングの市況が変わりました。”重くてかさばり、熱くてうるさい”というイメージから、今では”軽くてスリムで、熱くならずに静か”なものへと進化しました。現代のコンポーネントのパワーが新しいレベルへ改良されていくと共に、私たちもこれらの局面で進化を続けてきたのです。

2026年のROG製品ラインナップは、これまで以上に強力なものとなっています。新登場のROG Zephyrus Duoは、16インチのフルサイズデュアルディスプレイによって筐体デザインを大きく変えています。また、KOJIMA PRODUCTIONSとも協業し、ROG Flow Z13-KJPをはじめとする複数の限定仕様モデルの周辺機器を発売しました。さらに、人気の高いROG Zephyrus G14/G16も新しいNebula HDRの有機ELディスプレイを搭載することで刷新され、通気孔を強化した底面パネルに再設計されました。









