高解像度 対 ハイリフレッシュレート:ゲーミングノートパソコンのディスプレイの選び方
かつて、ゲーミングノートパソコンを購入する際のディスプレイの選択肢は、1080p (1,920×1,080ドット) 表示で60Hz駆動のものか、わずかに売られていた120Hz駆動のものしかありませんでした。しかし、ROGではゲーミングノートパソコンの解像度とリフレッシュレートの上限を常に引き上げてきました。それは今も変わりません。つまり、今後ゲーミングノートパソコンを購入する際には、以前よりもそして今よりももっと魅力的な選択肢をROGが用意しているということです。この記事では、たくさんあるディスプレイの選択肢の中から、どのようにして自分に合ったディスプレイを選べば良いのかを解説します。
限界を超えたリフレッシュレート
我々は、ハイエンドゲーミングノートパソコンのリフレッシュレートを、過去数年間で倍以上に向上させてきました。リフレッシュレートとは、ディスプレイがどれだけ速く画面を書き換えられるかを示す数値で、単位にはHz(ヘルツ)を使用します。一般的なノートパソコンやデスクトップパソコンで使用されるディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。つまり、1秒間に60回画面を書き換えることができます。一方、ゲーミングディスプレイの場合には、よりスムーズでブレの少ない画面表示を行うために、より高いリフレッシュレートを実現しています。ゲーミングノートパソコンのディスプレイのリフレッシュレートは144Hzが上限でした。しかし、ゲームの競争が激化し、ゲーマーの目が肥えるにつれて、高速リフレッシュレートの価値が証明されるようになり、今ではより高いリフレッシュレートが求められるようになっています。
現在のROGノートパソコンでは、1秒間に240回や300回、または360回の画面書き換えが可能なモデルを用意しており、実際に体験してみると驚くと思いますが、以前に比べて信じられないほどなめらかな画面表示を実現しています。このように高速なリフレッシュレートのディスプレイは、FPS(一人称視点のアクションゲーム)や格闘ゲームといった動きが速いゲームに不可欠なものです。しかし、実際にはどのようなゲームでも同様に快適さを得ることができます。また、ROG製品が搭載しているハイリフレッシュレートディスプレイの場合、いくつかの可変リフレッシュレート技術にも対応しています。この技術は、ゲームのフレームレートに合わせてディスプレイのリフレッシュレートを可変させることで、画面のティアリング(書き換えタイミングがずれることにより発生するチラつき)をなくすことができます。この技術を使用するためには、ノートパソコンの搭載ディスプレイがAdaptive-Syncに対応している必要があります。Adaptive-Syncへの対応は、現在ではすべてのゲーミングノートパソコンに必須と言えるものになっています。
ゲームでさらに勝つ為に、ハイリフレッシュレートのディスプレイが欲しい場合、たとえばStrix SCAR 15とStrix G15の2022年モデルは、まさにそのような方のために設計された勝つためのゲーミングノートパソコンです。そして、この二つのモデルから選んだ場合にはもう一つ選択すべきことがあります。それがディスプレイです。たとえばStrix SCARには、以下のディスプレイの種類があります。
- 1080p (1,920×1,080ドット) /360Hz: なめらかでブレの少ない表示
- 1440p (2,560×1,440ドット) /240Hz: より精細な表示
Strix SCARが搭載しているRTX 3080 Ti Laptop GPUなら、どちらのディスプレイを選んだとしても問題なくゲームをプレイすることが可能です。どんなに動きの激しい画面でも実になめらかに表示され、どのような瞬間でも敵を素早くハッキリと表示することができます。360Hzのリフレッシュレートは、多くの方がこれまでに体験したことがないほど高速でなめらかです。しかし、240Hzでもそこまでではなくても十分に高速で、多くのeスポーツに対応できます。
一方、よりリーズナブルな価格帯のROG Strix G15でも、同様の選択肢があります。FPSでのアドバンテージを重視して1080p (1,920×1,080ドット) 表示で300Hz駆動のディスプレイを選ぶのか、または精細な画面と高速なリフレッシュレートのバランスを取った1440p (2,560×1,440ドット) 表示の165Hz駆動ディスプレイを選択するのか。どちらを選んでも問題ありません。それぞれのゲーマーが何を重視するのか、それに合わせた選択肢が用意されているだけなのです。
より鮮明な表示を提供する高解像度ディスプレイ
ここまでは主にリフレッシュレートに注目してきましたが、より高い解像度には、リフレッシュレートを数Hz下げたとしても、それ特有の利点があります。多人数と戦うようなゲームではリフレッシュレートが重視されますが、綺麗なグラフィックスを楽しみたいシングルプレイのゲームでは、高解像度のほうがより魅力的に感じられる可能性が高いのです。
1080p (1,920×1,080ドット) の約2倍のピクセル数を持つWQHD (1440pまたは2,560#215;1,440ドット) は、1080pとは比較にならないほど鮮明なゲーム画面を実現します。解像度が十分でない場合に見られる、グラフィックスのエッジ部分のギザギザやチラつきなどがなく、より鮮明で臨場感のあるゲーム画面を表示できます。また、アンチエイリアス処理の量を減らせるので、ゲーム画面がよりクリアに見えます。ハイリフレッシュレートによるよりなめらかな画面表示とどちらが良いのか、それはあなたがどちらを重視するのかによります。
高解像度ディスプレイは1440p (2,560×1,440ドット) が上限ではありません。4Kディスプレイでは、3,840×2,160ドットの解像度によって、ゲームだけでなくその他の用途でも絶大な利便性を提供します。たとえば多くの動画クリエイターは、4K以上の解像度で動画の撮影を行うため、その編集のために4Kディスプレイが必要になります。ROGノートパソコンでは、ROG Flow X13とZ13、そしてROG Zephyrus Duo 16で4Kディスプレイが選択可能です。
ノートパソコンを購入しようとする際、必要な性能を決めるのと同時に、ディスプレイに何を選択するのかも決めなければなりません。より精細な表示を行える高解像度のディプレイを選ぶのか、それともよりなめらかな表示を行えるハイリフレッシュレートのディスプレイを選ぶのか。または、その中間を選ぶのか。どれを選んだとしても、ROGのゲーミングノートパソコンならあなたの望むものが用意されています。
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